八尾市から電車で通う鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術
手術の日、当院に来るのは朝8時45分で、帰るのは12時15分ごろ。鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術は、来院から帰るまで3時間半〜4時間ほどの段取りです。八尾からは、近鉄で鶴橋へ出てJR大阪環状線に乗り換えるか、八尾南駅から地下鉄谷町線に乗って東梅田駅まで乗り換えずに来るか。どちらも電車だけで、大阪駅前第2ビル1階の当院に着きます。
鼠径ヘルニア(脱腸)とはどんな病気?
足の付け根が、立つと膨らんで横になると引っ込む。その膨らみの中身は、お腹の壁の弱いところから皮膚の下へ押し出されてきた腸や脂肪で、この病気を鼠径ヘルニア(脱腸)と呼びます。
お腹の壁はこのあたりがもともと弱く、年齢とともにゆるんだところへ、咳や力みで内側から圧がかかるたびに、少しずつ押し広げられていきます。放っておいても元には戻りません。
治す手段は、手術だけ。
参考:鼠径部ヘルニア診療ガイドライン2024(日本ヘルニア学会)
膨らみの出る場所は、医学の言葉でいえば鼠径部です。受診のときに場所をうまく説明できるよう、鼠径部がどこを指すのかを一度見ておいてください。
手術の日に電車で八尾まで帰れますか
帰れます。12時15分ごろに院を出る見込みなので、そのまま電車に乗れば、昼過ぎには八尾に着く計算です。

当日の流れは、8時45分の来院、体調と麻酔科医の確認、9時の入室という順です。個室の回復室で休んでいただくのは、10時45分ごろに手術室を出てからで、水が飲めること、問題なく歩けることを見届けたうえで、帰り支度にかかります。ひとつだけ守ってほしいのは、帰り道に、車もバイクも自転車も運転しないこと。八尾から車で来るつもりだった方も、この日だけは電車にするか、ご家族に迎えを頼むか、どちらかにしてください。
関連記事:鼠径ヘルニア(脱腸)日帰り手術の流れと手術時間|当日のスケジュールと術後の過ごし方を専門医が解説
家に帰ってからの数日
帰ってからの目安
- 食事はふだんどおりで構わないが、食べすぎと飲みすぎは避ける
- お風呂は2日目までシャワーだけにして、湯船は3日目から
- 強い運動を再開するのは、2週間たってからが目安
帰ったあとも、こちらから3回連絡を入れます。1日目と3日目はLINEで、手術の日だけは電話でかけ、LINEを使わない方には3回とも電話にします。2週間ほどして、手術したところが少し膨らんでくることがあります。多くは水がたまった漿液腫で、たいていは自然に引いていくもの。傷が赤く腫れて膿が出てきた、熱が38℃以上に上がった、強い痛みが引かない、というときは次の連絡を待たずに知らせてください。
八尾から当院までの行き方
道は2つ。近鉄八尾駅から鶴橋でJRに乗り換える道と、八尾南駅から地下鉄谷町線に乗って、東梅田駅まで一度も乗り換えずに来る道です。

近鉄八尾駅から
鶴橋までは区間急行か準急で8〜9分。急行は近鉄八尾に止まらないので、ホームで電車の種類を確かめてから乗ってください。鶴橋からは環状線。大阪駅まで16分ほどです。あとは地下街を5分ほど歩くだけ。
八尾南駅から
谷町線の始発駅なので、東梅田駅までは乗り換えなしで来られ、そこからは地下街を抜けて大阪駅前第2ビルへ向かいます。
大阪の脱腸日帰り手術クリニックのトップページに、診療時間の表と院長のあいさつを載せています。
下の地図の起点は、八尾市役所。
八尾市の人口構成と鼠径ヘルニア(脱腸)の潜在人数
八尾市の人口構成(高齢化率・男性比率)
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 総人口 | 264,642人 |
| 65歳以上の割合(高齢化率) | 28.8% |
| 75歳以上の割合 | 15.6% |
| 男性の割合 | 47.6% |
出典:2020年国勢調査(e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ」)。65歳以上・75歳以上の割合は、年齢不詳を除いて計算しています。
八尾市では、65歳以上の方が28.8%、そのなかでも75歳以上の方が人口の15.6%を占めます。鼠径ヘルニアは、年齢を重ねた男性に多い病気です。
八尾市で想定される鼠径ヘルニア(脱腸)の潜在人数は?
八尾市の男性125,858人のうち、生涯のどこかで鼠径ヘルニアになる人は約42,000人と見積もっています。男性のおよそ3人に1人が一生に一度はなるといわれる割合を、そのまま当てはめた数です。いま膨らみがある人の数ではありません。
足の付け根のしこりが気になるとき
外来で診る足の付け根のしこりのうち、いちばん多いのは鼠径ヘルニアです。次いでリンパ節の腫れ、粉瘤、脂肪腫。押さえて痛むか、寝転ぶと消えるか。見分ける手がかりはこの2つで、鼠径部のしこり・膨らみと足の付け根の膨らみのページにくわしく書きました。痛みだけが続いて、しこりも膨らみも見つからない場合には、足の付け根の痛みのページを読んでみてください。

初診の日に済ませること
膨らみの正体を超音波で見きわめることと、全身麻酔を安全に行えるかを血液・心電図・呼吸の検査で確かめること。初診の日にするのは、この2つです。手術日は、検査の結果を見たうえで、ご都合に合わせて決めていきます。状態が許せば、2日後に手術という組み方もできます。
初診の日に何を持ってくればいいかは初診の日の流れと持ち物に、手術の日の段取りは鼠径ヘルニアの日帰り手術の案内に、それぞれまとめました。病気そのものを順に読みたい方は、脱腸という病気のあらましのページへ。
膨らみが戻らず強く痛むとき
押せば戻っていた膨らみが硬くなって戻らず、強く痛むうえに、吐き気がして、お腹も張ってくる。ガスや便も出なくなっていませんか。
腸が戻らなくなる嵌頓(かんとん)だとすれば、時間をおかずに治療が要ります。予約の有無は関係ありません。迷わず受診を。夜間や休日なら、行き先は救急外来です。