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    鼠径ヘルニア(脱腸)手術費用と高額療養費制度の基礎知識

    田村 卓也 田村 卓也
    鼠径ヘルニア(脱腸)手術費用と高額療養費制度の基礎知識

    鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を検討されている方にとって、気になるのが手術費用ではないでしょうか。

    実は日本には、医療費の自己負担を軽減できる「高額療養費制度」があります。

    当院で行う腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術にも、もちろんこの制度を適用することができます。

    この記事では、高額療養費制度の仕組みから具体的な計算方法、 さらには近年導入されたオンライン資格確認による手続きの簡素化まで、分かりやすくご説明いたします。

    手術費用の心配をできるだけ軽減し、適切な治療を受けていただくための参考にしていただければ幸いです。

    • 鼠径ヘルニア手術費用に適用される高額療養費制度とは
    • 年齢・所得別の自己負担上限額と具体的な計算方法
    • 当院での腹腔鏡手術13万円が実質2万円〜8万円台になる仕組み
    • オンライン資格確認による簡単手続きの方法
    • 医療費負担を最小限に抑える申請のポイント
    執筆者
    田村 卓也

    日本外科学会 外科専門医

    田村 卓也

    大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック院長 | 川崎医科大学医学部卒業後、大阪赤十字病院などで臨床経験を積む。鼠径ヘルニア(脱腸)を中心とした腹腔鏡による日帰り手術に注力し、患者さまの身体的負担を軽減すべく2022年に当院を開院。

    監修者
    所 為然

    一般社団法人日帰り手術推進機構 代表理事

    所 為然

    一般社団法人日帰り手術推進機構 代表理事 | 広島大学医学部医学科卒業後、大阪赤十字病院などで臨床経験を積む。身体負担の少ない腹腔鏡下で行う鼠径ヘルニア根治術で、患者さまの早期の社会復帰を実現。鼠径ヘルニア日帰り手術広島アルプスクリニック院長。

    鼠径ヘルニア(脱腸)手術費用に適用される高額療養費制度とは

    鼠径ヘルニアにも適用できる高額療養費制度は、医療費による家計への負担を軽減するための制度です。

    医療機関や薬局での窓口支払いが、1ヶ月(1日から末日まで)の上限額までとなる仕組みとなっています。

    この制度は医科・歯科を問わず、保険診療であれば適用可能です。

    そのため、当院で実施する鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術費用にも、もちろん適用することができます

    上限額は患者さまの年齢や所得によって決められています

    一定の条件を満たせば、負担を更に抑えることができる仕組みも用意されています。

    それでは、具体的な内容について、年齢別に詳しく見ていきましょう。

    69歳以下の鼠径ヘルニア(脱腸)手術費用|年収別の高額療養費負担上限額

    69歳以下の方の場合、所得に応じて負担の上限額が設定されています。

    鼠径ヘルニア手術を受けられる際の実際の負担額を把握するため、まずはご自身の年収に該当する区分を以下の表でご確認ください。

    引用元:厚生労働省HP「高額療養費制度を利用する皆様へ」より一部改変

    計算式だけではイメージがつきにくいと思いますので、具体的な例をご紹介いたします。

    医療費が100万円かかった場合を想定してみましょう。

    年収300万円会社員の場合:実質負担6万円の計算例

    ①20代会社員、年収300万円の場合 →窓口負担30万円が、実質負担約6万円になります。

    年収500万円会社員の場合:実質負担9万円の計算例

    ②30代会社員、年収500万円の場合 →窓口負担30万円が、実質負担約9万円になります。

    年収1,200万円会社員の場合:実質負担26万円の計算例

    ③50代会社員、年収1,200万円の場合 →窓口負担30万円が、実質負担約26万円になります。

    このように、年収によって自己負担額が変動する仕組みとなっています。

    鼠径ヘルニアの手術費用に関しても、この計算方法で負担額が決まります。ご自身の状況に当てはめてご確認ください。

    70歳以上の鼠径ヘルニア(脱腸)手術費用|高齢者の高額療養費負担区分

    70歳以上の方の鼠径ヘルニア手術でも、所得に応じて負担の上限額が定められています。

    ※なお、現役並みの所得(住民税の課税所得145万円以上)の方を除き、70歳以上の方は窓口負担が2割、75歳以上の方は1割となります。

    上限額は以下の表の通りになります。

    引用元:厚生労働省HP「高額療養費制度を利用する皆様へ」より一部改変

    実際の計算例をご紹介いたします。医療費100万円の治療を受けた場合を想定してみましょう。

    70歳年収500万円:実質負担9万円の高額療養費計算

    ①70歳、年収500万円の場合 →窓口負担30万円が、実質負担約9万円となります

    ②70歳、年収200万円の場合 →窓口負担30万円が、実質負担約2万円となります

    ③70歳、年収100万円の場合 →窓口負担20万円が、実質負担約2万円となります

    75歳以上低所得者:実質負担1万円の特別軽減制度

    ④75歳、年収100万円の場合 →窓口負担10万円が、実質負担約1万円になります

    さらに、70歳以上の方には以下の特別な制度もございます:

    • 外来診療のみの場合の負担軽減
    • 世帯内の医療費をまとめて計算できる「世帯合算」制度
    • 過去12ヶ月以内に3回以上、上限額に達した場合、4回目以降は上限額が下がる「多数回該当」制度

    鼠径ヘルニアの手術では、これらの制度を適切に活用することで、より経済的な負担を抑えることが可能です。

    MIDSクリニック腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術13万円→最低2万円|年齢別適用例

    では、当院で実施している腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術に適用した場合の具体例をご紹介いたします。

    当院での手術費用は3割負担でおよそ13万円となります。

    この費用に高額療養費制度を適用すると、以下のような実質負担額となります。

    30代年収400万円:MIDSクリニック鼠径ヘルニア手術実質8万5千円の内訳

    ①30歳代、年収400万円の会社員の場合 →実質負担額:約8万5千円(高額療養費として約4万5千円が支給されます)

    ②50歳代、年収900万円の会社員の場合 →実質負担額:約13万円(高額療養費の支給対象外となります)

    75歳以上低所得:鼠径ヘルニア手術実質2万円の最大軽減効果

    ③70歳、年収100万円の方の場合 →実質負担額:約3万円(高額療養費として約6万円が支給されます)

    ④75歳以上、年収50万円の方の場合 →実質負担額:約2万円(高額療養費として約2万5千円が支給されます)

    このように、多くの患者さまの場合、実質的なご負担額は8~9万円程度となります。

    医療費の実質負担額は、患者さまの年齢や収入によって大きく異なります

    もしご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください

    個々の状況に応じて、より詳しいご説明をさせていただきます。

    田村 哲也 院長

    患者さまが知っておくべきポイント

    • 年収400万円台が最も一般的:当院での手術費用13万円が実質8万5千円となり、多くの方が対象となる負担軽減額です。
    • 高齢者ほど軽減効果が高い:75歳以上の低所得者では実質2万円まで負担が軽減されます。
    • 収入による差が大きい:年収900万円以上では軽減対象外となる場合もあるため、事前の確認が重要です。
    • 手術費用の心配を軽減:制度を理解することで、安心して治療に専念できます。

    オンライン資格確認で簡単手続き|鼠径ヘルニア(脱腸)手術の高額療養費申請

    最後に、高額療養費制度の手続き方法の新しくなった点を中心にご説明いたします。

    従来は、一旦3割負担の窓口負担額を支払った後に還付を受ける。または医療費の支払いを抑えるために「限度額適用認定証」等の事前取得が必要でした。

    しかしオンライン資格確認の導入により、この手続きが大幅に簡素化されました。

    マイナンバーカードで即時適用:事前手続き不要の新制度

    オンライン資格確認を利用する場合

    • 保険証を提示いただき、オンライン資格確認を行うことに同意いただくだけです。同意は口頭で伝えていただくだけで手続きは完了します
    • マイナンバーカードの場合は、読取端末の操作時に情報提供の同意をいただくだけです
    • 事前に区役所等での手続きは不要です

    従来の限度額認定証:窓口負担を抑える事前申請方法

    従来の方法をご利用の場合

    • 加入している公的医療保険に、必要書類を提出後、3ヶ月程度で還付となります
    • 事前に限度額認定証の交付を受けることで、窓口での支払いを抑えることも可能です

    <ご注意いただきたい点>

    • 食費、差額ベッド代、先進医療に関わる費用などは高額療養費制度の対象外です 。当院の行う日帰り手術ではこれらの費用は発生しません。

    当院ではオンライン資格確認を積極的に活用しております。

    オンライン資格確認により経済的な負担だけでなく、時間的な負担の軽減も可能です。

    ご不明な点がございましたら、お気軽に受付スタッフにお尋ねください。

    鼠径ヘルニアの手術費用について理解を深めるため、関連する費用や支援制度についても確認しておきましょう。

    医療費控除との併用メリット

    高額療養費制度で軽減された自己負担額についても、医療費控除の対象となります。

    年間の医療費が10万円(所得200万円未満の方は所得の5%)を超えた場合、確定申告により税金の還付を受けることができます

    生命保険の手術給付金について

    鼠径ヘルニア手術は、多くの生命保険・医療保険で手術給付金の対象となります。

    ご加入の保険内容をご確認いただくとともに、手術前に保険会社への連絡をお勧めいたします。

    当院での支払い方法

    支払い方法対応状況備考
    現金窓口での現金払い
    クレジットカード主要カード対応
    オンライン資格確認即時軽減適用
    限度額認定証事前申請が必要
    田村 哲也 院長

    患者さまが知っておくべきポイント

    • 複数制度の活用:高額療養費制度、医療費控除、生命保険給付金を組み合わせることで、実質的な負担をさらに軽減できます。
    • 事前準備の重要性:オンライン資格確認や限度額認定証の準備により、窓口での高額な支払いを避けることができます。
    • 保険確認の推奨:手術前に生命保険の給付条件を確認し、必要書類を準備しておくとスムーズです。
    • 当院でのサポート:費用や制度に関するご不明な点は、受付スタッフが丁寧にご説明いたします。

    鼠径ヘルニア手術費用に関するよくあるご質問

    Q. 高額療養費制度は誰でも利用できますか?

    A. 日本の公的医療保険(健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度など)に加入している方であれば、どなたでも利用できます

    Q. 両側の鼠径ヘルニアがある場合の費用は?

    A. 同時に両側を手術する場合でも、高額療養費制度の対象となります。費用は片側の約1.5倍程度となりますが、制度により軽減されます。

    Q. 日帰り手術でも高額療養費制度は使えますか?

    A. はい、日帰り手術でも入院手術と同様に高額療養費制度をご利用いただけます

    Q. オンライン資格確認ができない場合は?

    A. 従来通り、限度額認定証の事前取得または事後の還付申請をご利用いただけます。当院スタッフがご案内いたします。

    まとめ:鼠径ヘルニア手術費用の心配を軽減するために

    鼠径ヘルニアの手術費用は、高額療養費制度により大幅に軽減することができます

    当院での腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(3割負担約13万円)も、多くの方で実質8万円台、高齢者の方では2万円程度まで負担を軽減できます。

    オンライン資格確認の導入により、手続きも簡単になりました。

    費用の心配で鼠径ヘルニアの治療を先延ばしにせず嵌頓などの危険な合併症が起こる前に、早期の治療をご検討ください。

    ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。