鼠径ヘルニア(脱腸)は、立ち仕事の多い中高年男性に多く見られる病気で、放置すると腸閉塞や嵌頓などのリスクがあります。当院では、入院不要の日帰り手術を専門に行っています。
日帰り手術とは何か、安全性や費用、対象となる疾患について詳しく解説します。
日帰り手術とは、入院をせずに手術当日に帰宅可能な治療方法です。
とくに当院が採用する腹腔鏡手術では、傷口が小さく術後の痛みも軽減され、早期社会復帰が可能です。
また、保険適用されており、高額療養費制度の対象にもなります。
当院はこの分野に特化した日帰り手術専門クリニックです。
当院では、内視鏡外科技術認定医がすべての手術を担当し、麻酔科専門医による麻酔管理を徹底しています。これにより、手術の安全性と術後の回復力が確保されています。
術後は個室の回復室で1時間~1時間半で安静にしていただき、問題がなければ当日中に帰宅が可能です。入院を省略しても治療の質を落とさないことが、当院のポリシーです。
当院では、以下の疾患に対して日帰りでの腹腔鏡手術を提供しています。
鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術は健康保険が適用される保険診療です。
保険診療のため、他院と比べて極端に高額になることはありません。
70才以上の方 | 70才未満の方 | |||
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保険負担割合 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | 3割負担 |
診察のみ | 約1,000円 | 約1,700円 | 約2,500円 | 約2,500円 |
術前検査 | 約2,300円 | 約4,600円 | 約7,000円 | 約7,000円 |
手術費用 | 約18,000円 | 約18,000円※1 | 約118,000円※2 | 約118,000円※2 |
※1) 自己負担は18,000円が上限となります。
※2) 高額療養費制度により負担が軽くなる場合があります。
お身体の状態によっては近隣提携クリニックでCT/MRI検査が必要な場合があります(目安:6,000円~15,000円)。
一定額以上の医療費を支払った場合、自己負担限度額を超えた金額が払い戻される「高額療養費制度」が利用できます。
行政の窓口に事前に行かなくても、オンライン資格確認やマイナンバーカードなどで保険情報を取得することで、多くの場合当院の受付だけで、高額療養費制度の利用が可能です。
ご自身で役所や保険者に出向く必要がない場合も多いため、来院時にご不明点があればお気軽におたずねください。
所得区分 (年収の目安) | 自己負担限度額 (目安) |
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770万円以上 | 約110,000円 |
370~770万円 | 82,000円 |
370万円未満 | 57,600円 |
非課税世帯 | 35,400円 |
通常は保険診療で対応しますが、弾性ストッキングや書類発行などのオプションは自費となります。
これらはすべて術前診察時にご説明・同意いただいた上で実施していますので、ご安心ください。
弾性ストッキング (深部静脈血栓防止用) | 3,500~4,500円 |
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診断書 (一般) | 3,000円 |
診断書 (生命保険用) | 3,000~5,000円 |
患者様の安全性を第一に考慮し、手術受付を終了させていただきます。
なお、診察・診断は今まで通り行っております。必要があれば総合病院等への紹介もさせていただきます。
手術説明(初診の時)・手術当日の計2回、ご家族もしくは同居されている方と一緒にお越しください。
クレジットカードがご利用になれます。
当院では、現金、クレジットカードがご利用になれます。
STEP1
診察
初診時に医師の診察と超音波検査を実施し、鼠径ヘルニアの有無を正確に診断します。
STEP2
手術内容と麻酔の説明
腹腔鏡手術の手順・麻酔法・術後の流れについて丁寧にご説明します
STEP3
術前検査とスケジュール調整
血液検査・心電図など必要な検査を行い、ご希望日を踏まえて手術日を決定します。
STEP4
手術当日のご案内
当日は本人確認・体調チェックのあと、麻酔科医の確認を経て手術に臨んでいただきます。
腹腔鏡による手術は約30〜60分。
術後は完全個室の回復室で数時間安静にお過ごしいただき、その日のうちにご帰宅が可能です。
8:45
来院
9:00
手術室入室
10:45
手術室退室
12:15
退院
術後すぐの運転は不可となるため、ご家族の付き添いか公共交通機関をご利用ください。
日常生活やお仕事等は特に制限はありませんが、無理はしないようにしてください。強度の高い運動は2週間後からにしてください。
万が一のご不安や痛みがある場合も、LINE・電話でお気軽にご相談いただけます。
当院では、鼠径ヘルニア(脱腸)に対する日帰り腹腔鏡手術を専門に行っています。執刀医はすべて日本外科学会外科専門医の資格を有し、年間多数の手術実績を積んだ経験豊富なプロフェッショナルです。
日帰り手術であっても、安全性と治療効果を最優先に、術前~術後まで徹底した体制で対応しています。麻酔科専門医による管理のもと、痛みや不安を最小限に抑えた手術環境を整えています。